この記事はだいたい 4 分ほどで読めます。
VirtualBox で CentOS7 にOracleをインストールしようとしたら空き領域不足でエラーとなってしまいました。
領域を確保するためにディスクの拡張をしました。
目次
環境
実行した環境はこちらです。
- クライアントPC: Windows10
- VirtualBox : Version 6.1.6 Edition
- CentOS7 : CentOS Linux release 7.8.2003 (Core)
実施前のディスクの状態
実施前の状態を確認します。
[oracle@centos tmp]$ df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 devtmpfs 896M 0 896M 0% /dev tmpfs 907M 0 907M 0% /dev/shm tmpfs 907M 8.6M 899M 1% /run tmpfs 907M 0 907M 0% /sys/fs/cgroup /dev/mapper/centos-root 14G 9.5G 4.0G 71% / /dev/sda1 1014M 193M 822M 20% /boot tmpfs 182M 0 182M 0% /run/user/1000
空き領域が4GBしかありません。
インストールしようとしたOracle12cは8GBの空き領域が必要なので10GB以上を目指します。
一旦、実行中の VirtualBox を停止して VirtualBoxマネージャー を操作します。
VirtualBox 操作
VirtualBox のHDDを拡張していきます。
Oracle VM VirtualBox マネージャーを開きます。
[ファイル]-[仮想メディアマネージャー]をクリック。
仮想的なサイズで容量が確認できます。
該当のハードディスクをダブルクリック。
とりあえず倍の32GBにします。
サイズを入力して[適用]をクリック。
32GBに変更されました。
VirtualBox の操作は完了です。
続いて VirtualBox のOSを起動して変更していきます。
CentOS7の操作
パーティション
fdisk でパーティションを拡張します。
[root@centos ~]# fdisk /dev/sda Welcome to fdisk (util-linux 2.23.2). Changes will remain in memory only, until you decide to write them. Be careful before using the write command. コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/sda: 34.4 GB, 34359738368 bytes, 67108864 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト Disk label type: dos ディスク識別子: 0x000affd5 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sda1 * 2048 2099199 1048576 83 Linux /dev/sda2 2099200 33554431 15727616 8e Linux LVM ※いったんパーティション2を削除 コマンド (m でヘルプ): d パーティション番号 (1,2, default 2): 2 Partition 2 is deleted ※パーティション2を追加 コマンド (m でヘルプ): n ※そのままEnter Partition type: p primary (1 primary, 0 extended, 3 free) e extended ※そのままEnter Select (default p): p ※そのままEnter パーティション番号 (2-4, default 2): ※そのままEnter 最初 sector (2099200-67108863, 初期値 2099200): 初期値 2099200 を使います ※そのままEnter Last sector, +sectors or +size{K,M,G} (2099200-67108863, 初期値 67108863): 初期値 67108863 を使います Partition 2 of type Linux and of size 31 GiB is set ※書き込み コマンド (m でヘルプ): w パーティションテーブルは変更されました! ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 WARNING: Re-reading the partition table failed with error 16: デバイスもしくはリソースがビジー状態です. The kernel still uses the old table. The new table will be used at the next reboot or after you run partprobe(8) or kpartx(8) ディスクを同期しています。
一旦リブートする。
[root@centos ~]# reboot
LVM
次にLVMを拡張します。
[root@centos ~]# pvresize /dev/sda2 [root@centos ~]# lvextend -l +100%FREE /dev/centos/root [root@centos ~]# xfs_growfs /dev/centos/root
完了しました。
確認
ディスクの状態を確認してみます。
[root@centos ~]# df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 devtmpfs 896M 0 896M 0% /dev tmpfs 907M 0 907M 0% /dev/shm tmpfs 907M 8.7M 899M 1% /run tmpfs 907M 0 907M 0% /sys/fs/cgroup /dev/mapper/centos-root 30G 9.5G 20G 33% / /dev/sda1 1014M 193M 822M 20% /boot tmpfs 182M 0 182M 0% /run/user/0 tmpfs 182M 0 182M 0% /run/user/1000
空き領域が20GBになりました。
まとめ
ディスクの拡張を行いました。
うまいこといきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。読んだついでに「いいね!」をよろしくお願いします。
おわり。
大変参考になりました。
自分の環境には2つファイルシステムがあり、
/dev/mapper/cl-root /
/dev/mapper/cl-home /home
LVM拡張操作(lvextendなど)をどちらに施すか悩んでいましたが、
cl-homeの方にだけ行えば良いことが分かりました。