この記事はだいたい 8 分ほどで読めます。
AIとか新しいロボットのニュースを見るたびに「人間の仕事がどんどん取られちゃうね」って話になります。
「なんでも自動化されると将来自分の子供たちの仕事がなくなってしまう」って超悲観的な会話になるんですけど、そんな時に感じたことを記事にまとめてみました。
目次
そもそも
AIとか新しいロボットなどのシステムにとって変わられて人間の仕事がとられる。仕事がとられるって事実だけをとらえるとネガティブな印象を受けるけどそれって悪いことなのでしょうか。
つらい仕事やつまらない仕事から解放されるといったポジティブな面もあるのではと考えました。
業務システムの納品で
不機嫌な事務員さん
ある業務システムの導入に行ったときに事務員さんが恐ろしく不機嫌だったことがあります。
納めたシステムはデータを取り込んで帳票を仕分けしながら発行するようなものでした。
その事務員さんがやってた作業はデータを入力して帳票を発行して仕分けして配るみたいなことでした。
何時間もかけて事務員さんがやっていた作業がそのシステムだと数分でできるようになります。事務員さんはボタンを押して発行した帳票を配るだけで済みます。
私からしたら業務改善できて事務員さんも楽になってみんなハッピーじゃんて思ってました。
だからその不機嫌な理由が分かりませんでした。
よっぽど見た目が気に入らないとか?業務アプリケーションなんでおしゃれなデザインではなかったのは事実なんですけど。
不機嫌な理由
あまりにも不機嫌だったんでシステム担当者に聞いたら「仕事がとられて困る」と言っているとか。
システムを導入する企業側からしたら手作業によるヒューマンエラーを防げて別な作業にリソースを割けるからシステムの導入はいいことなんだけど、事務員さんからしたら手放しで歓迎できることではないことなんだって思いました。
実際効率化して余剰人員の人件費の削減をするってことはあるだろうし。
システム化
システム化できることってこのケースもそうだけど単純作業の繰り返しのことが多いからそういった作業にしがみつくのは違うんじゃないかなって思います。
慣れた作業は楽でいいのも分かるし新しい作業をすることがストレスになることも分かります。
大概のことはネガティブに受け止めようと思えばネガティブなことになるし、ポジティブに受け止めればポジティブなことになるんじゃないかって思うんですよね。
例えばこのケースだと単純作業が効率化されて、今まで手が付けられなかった別の作業ができて新しいスキルが身につく可能性だってあるかもしれないし、会社の業績に貢献できるかもしれません。
仕事がとって変わられることが一概に悪いことということにならないんじゃないかと。
大体の納品先でエンドユーザーまでそういった意図が伝わってることは少ないので嫌われたり嫌がられたりすることが多いんですけど、その辺は導入する側のシステム担当者の人がもうちょっとがんばれよって思ったりもします。
とってかわられる当事者にとっては、相当大変なことだし死活問題なわけで。
発想を変えてみる
とってかわられる作業をしているのであれば代替できないような作業をできるようにすればいいんじゃないでしょうか。
そういうチャンスが来たとポジティブにとらえればいいんだと思う。
同じような作業でも付加価値を付けて勝負するとか、全く別の作業でスキルを身に着けるとか。
万能なシステムなんか存在しないはずなんで。
プロのはさみ
知り合いの理容師さんに聞いた話ですが、プロが使ってるはさみは数万円するそうで切れ味が悪くなると専門の方に研いでもらうんだそうです。
素人の私の感覚だとはさみは大体 100 均で購入するようなものなので数万円する意味がわからないんですけど職人さんが作っているそうです。
さらにそのはさみを研ぐのも職人さんがするそうです。
100 均で購入できるものを数万円で購入するということはそういった需要があり、材料の違いなんかも多少あるのかもしれませんが、職人さんの技術力に価値があるということなんだと思います。
ただ私のように 100 均のはさみで不満を持たない人間もいるわけで、要はどこに価値を作るかが重要なんだと思います。
安いものを求めるユーザーには大量生産品などで安価なものを提供すればいいし、精度とかクオリティを求めるユーザーには多少金額的に高価になっても相応の付加価値があれば需要があるということだ感じました。
まとめ
仕事がとられるという考えではなく、そのとられるような仕事をしなくて済むという考え方をした方が幸せになれると思います。
自動化されたなら勝負できるような付加価値を与える方法を考えればいいのでは。
考え方や発想をちょっと変えることによって見え方や感じ方もだいぶ変わるはずです。ただ悲観的になるだけだと負けなんだと思います。
子供達には付加価値の提供できる仕事についてもらえることを願ってやみません。
おわり。